プライド

昔は松坂恵子ぐらいの美人だった。小さい5坪ぐらいの店にゲームも置いて繁盛していた。大学を出ている金持ちだという人と結婚した・・が 数年後また 喫茶店を始めた。あの頃から性格も変わり鬼のような顔に一時なっていた。別居をしてからは芸術家になるのだという仕事をしない息子と住んでいた。息子といると幸せそうだった。昨年会った時はやつれ老婆になってかつての面影なんてどこへやら。それでも軽食を出し仕入れをし仕込みをし頑張っていた。あの頃 別居でなく離婚すれば・・と余計なことを言ったものだが あのマンションが自分のものになるまではと・・叱咤激励された。呆れた!そして その日が来た。旦那はマンション滞納・・競売にかかていると。誰が好きでもない女に自分が住んでもいない家に金をかけるものか・・。それでも女は逞しい・・。生活保護・・という手があった。そして こんな素晴らしいマンションはない、オシュレットがついている。オール電化・・。狭くても明るい、毎月 借金に追われづにすむ・・と。人のいい私はこんな時は借り出され引越しの空箱探し。昔・・あのマンションに行っていた頃は花が生けてあった。桜島の眺めも最高で私に説教したもんだった。自分にプライドを持ちなさい!と。  プライドとはなんぞや・・でも金を借りに来るプライド?のある人よりいい・・。あんた 見苦しいよ!

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